知的財産情報

ホーム > 知的財産情報 > 判例紹介 > 核酸分解処理装置事件

判例情報


平成30年(行ケ)第10064号
核酸分解処理装置事件


弁理士  玉腰 紀子
弁理士  須山 佐一

○判決のポイント

 訂正発明2は,「庫内差圧」の定量的制御を行うことに技術的意義があり,陰圧の数値範囲に制御することに限定されないから,当該構成は甲2に開示されている,とされた。

 事件番号等:平成30年(行ケ)第10064号(知財高裁 H31.02.28)
 事件の種類(判決):維持審決取消請求(審決取消)
 原告/被告:株式会社ウイングターフ/株式会社シーライブ
 キーワード:進歩性,発明の認定
 関連条文:特許法29条2項

○知財高裁の判断

 訂正発明2は,フィードバック制御により暴露部の暴露空間内の温度,湿度,「庫内ガス濃度」及び「庫内差圧」の定量的制御を行うことにより,検体の種類に対応した短時間で高効能を発揮する条件を定義することができるようにしたことに技術的意義がある。そして,訂正発明2の上記技術的意義に照らすと,「庫内差圧」を陰圧の数値範囲に制御する必然性は見いだし難い。また,本件明細書全体をみても,「庫内差圧」を陰圧の数値範囲に制御することによって,陽圧の数値範囲に制御することと比して有利な効果を生じるなどの技術的意義があることについての記載も示唆もない。
 甲2における「本発明」の第2の実施の形態の「微差圧検出器56」,「コントロールユニット58」及び「排気量調整電磁弁74及び送風機82」は,それぞれ,訂正発明2における「庫内差圧検出手段」,「上記庫内差圧検出手段による検出結果から得られる庫内差圧情報が…帰還され」る「上記排気量制御手段」及び「上記排気量制御手段により制御される排気処理手段」に相当するものと認められる。したがって,甲2には,相違点2に係る訂正発明2の構成が開示されている。

© 2017 SAKURA PATENT OFFICE. All Rights Reserved. 特許業務法人 サクラ国際特許事務所
〒101-0047 東京都千代田区内神田1丁目18-14 ヨシザワビル6階
Tel. 03-5577-3066(代)/Fax. 03-5577-3067
国内および外国特許・意匠・商標の出願代理、鑑定、相談、訴訟|特許業務法人 サクラ国際特許事務所